【体験談】保育園が合わなくて転園した話

育児

年少で保育園に入園したのち、担任の先生や保育園の方針が合わずに転園をした時の体験談です。

保育園どうやって決めた?

事前に保育園の見学希望の連絡をして可能な保育園には見学をさせていただいたり、未就園児向けの遊びの広場にも毎月通ったりと保育園に親子でたくさん足を運びました。

どんな保育園だった?

田舎の地域ですので園舎はどこの保育園も同じような作りでしたが、入園した保育園は…

・当時はまだめずらしかった玄関がセキュリティーキーで自動開閉・送迎時間も自動管理

・有名な建築家が設計をしたきれいな園舎

・街中にあり保育園近くに図書館や児童センターあり

という条件からしてとても人気のある保育園でした。その保育園の近くに住んでいたこともあり、保育園で毎月行われている遊びの場に、子どもが小さい頃から参加していたので、親子でなじみのある保育園でした。

どんな担任の先生?

2クラスある年少の主任先生でした。年配で長年勤められているようで、他の先生から報告を受けていたり指示を出している姿をよく見かけました。優しい雰囲気よりはメリハリある保育経験豊富なベテランの先生でした。

保育園を変えようと思ったエピソード

お迎えの時に今日できなかったことを言われる

転園前の保育園では、保護者がお迎え時に必ず担任の先生と今日の出来事や連絡事項など、日中の様子をお話してから子どもを引き渡す園でした。夕方のお迎えが集中する時間帯は、保護者が各教室で担任と話をするのにズラッと行列が出来ます。すぐ終わればいいのですが、これが長い。前の方の話も聞こえてきてしまうし、時には保護者の勤務状況の確認なども聞こえてしまい少々気まずい…

そしていざ自分の番になると、子どもが今日できなかったこと、怒られたことを話されこちらは謝るばかり。特に毎日のように言われていたのが給食の食べ残しについて。うちの子は食事の進みがとてもゆっくりで少食なのですが、毎回今日は何のおかずをどれぐらい残した、時間内に食べきれないのでごはんの量をあと何グラム減らしましょう、と食事量についての話ばかり。この頃は保育園に持たせるごはんのグラム数を毎回量っていました。お迎え時子どもに会えてうれしいのに、担任の先生とお話するのは少し苦痛を感じていました。

みっぴぃママ
みっぴぃママ

今振り返ると子どもの食事量の心配よりも、今日も食べれずに怒られないかな?という心配の方が勝っていたように思います。お友達と保育園の給食を楽しく食べてもらいたいのに、本質からどんどん外れていったように思います

教室で1人待たされた

年少で入園してから初めての集団生活、時間を守ったりみんなに合わせたりするのは初めての事で入園当初はうまくできずに子どもながらとまどう事もあったようです。

みんなで広いホールへ行き、よーいドンをした時の事。入園当初は順番に並べずに横にそれたり、遊んでいる子も見られて、順番を守れなかった子はそのまま飛ばされてしまい、かけっこする事が出来なかったようです。うちの子も順番並べなかったようで、後から聞いたら「どこにならんだらいいかわかんなかった」と教えてくれました。

また別の日にホールで遊ぶとき並ぶことができない子は教室で待っていましょう」とホールにさえ連れていってもらえなかった子が何人かいたと。

その話を教えてくれた保護者の方は「他の子は教室で話をしてきちんと並ぶ約束をしてから行きましたが、○○君だけは最後まで約束が守れなかったので一人で教室で待っていました」と先生から話されたそうです。年少さんが一人で1時間近く教室に一人で待っているのは園の対応としてもどうなのか、話を聞いて戸惑いました。

保育参観での違和感

初めての保育参観は給食の試食でした。子どもと一緒に楽しく食べれたら良いなぁと思っていましたが、いただきますをすると先生が教室を回り始め、先生が持ってきたごはんのグラム数を量り始めたり、○○君はごはんが遅くて困ったねぇと声がけしていたり、楽しく給食の時間というよりは、先生に早く食べるようにうながされ、なんだか落ち着いて食べれない。急いで食べないと怒られてしまいそうですが、うちの子は周りをキョロキョロしながら食べるので当然食べるのが遅く、あっという間にごちそうさまの時間になってしまいました。

その保育園では給食後にパジャマにお着替えをしてホールへ行きお昼寝をするのですが、一旦ごちそうさまでしたをすると、パジャマにお着替えを始める子、まだごはんを食べている子、遊んでいる子、教室内で子どもたちが様々な動きを始めます。

うちの子はのんびりゆっくり食べておりますので、ごちそうさまをしても「まだごはんを食べている子コース」なのですが、他の子たちがお着替えを始めたり、遊びだしているのが気になってますますごはんが進まない。そうしているうちにお昼寝の支度が出来た子たちは廊下に並び始めてホールへと向かっていきます。教室に残された子たちは急いで食べる子もいれば半分飽きて遊んでる子、みんながバラバラな行動をとるのでとても落ち着きがなくなります。

その時の私は、「あぁ毎日こんな中で給食頑張ってたんだな…」と少し胸が痛くなりました。保育園の年少さんですので、にぎやかになってしまうのは当たり前。落ち着いて食べれる環境を整えてほしいとは思いません。ただ、お友達や先生と楽しく給食を食べれる環境でもないのがわかりました。結局その日も給食は残すこととなり、先生からは「また残しましたね・・」と一言。返す言葉もなかったです。

おやつがもらえなかったと大泣き

保育園で年長さんが育てていたトウモロコシの皮むきを年少さんが手伝った日の事。その園帰り「かわむきしたんだよ!あしたのおやつにたべれるんだって」ととても喜んで話してくれた我が子。

翌日の園帰り、トウモロコシ美味しかったか聞くと「ごはんが食べられない子はおやつはもらえないんだよ!!」と泣き叫びながら訴えてきました。自宅に着いて落ち着いてから聞いても話したくないようで、この日はその話題には触れることはしませんでした。ですが、普段穏やかな子どもが泣き叫んで訴えてきたのはさすがに堪えるものがあり、。

翌日、先生に話を聞いてみると、給食の時に給食担当が「今日のおやつはトウモロコシだから給食残した子はもらえないんだよー」とクラスに声をかけていったと。担任としては給食の先生がそう話したのに給食残した子がおやつをもらえていたらウソになると思い、おやつが始まってから給食残した子には本当は給食残したらおやつはもらえないんだけど、今日は特別だからねと話をしておやつを出しました。話をしてからおやつを食べ始めたので、あまり時間がなくなってしまい食べる時間がなかったからかもしれません。と話されました。

楽しみにしていたおやつ、先生からそんな話をされて泣きながらちょっとしか食べれなかったとは思いもしませんでした。先生の話を聞いても納得することが出来ず、このままこの保育園に預けていても良いものか、入園してからずっと抱えている何かの違和感と子どもの涙。主人とも相談していっその事転園出来ないものか役所へ相談してみることにしました。

役所に相談に行く

転園希望の理由として保育園の対応を話しても良かったのですが、もう転園するつもりでいたし、改善を求めたい気持ちもなかったので、引っ越しを理由とすることにしていました。ちょうどこの時期賃貸アパートに住んでいたのですが、いよいよ敷地内同居の話が進んでいました。引っ越すとなれば学校区も変わるので理由としても通りやすいのではないかと思ったのです。

早速役所に問い合わせをして転園を考えている事を話すと、「まずは役所に出向いてもらい、受け入れ状況などをお話しします。」との事でしたので、後日改めて役所へ出向きました。

役所で話を聞くと、引越し先の学校区は隣の学校区で同じ市内である事変わりなく、通園にあまり支障がない距離だと思います。年度の途中で転園する場合は特別な事情がない限り受付する事が難しいです。との回答でした。

確かに同じ地域内での引っ越しになるので、通園には支障ない範囲になります。駅から近い保育園の利便性からも校区外から来てるお子さんもいる。けれども、このままこの保育園で親子ともに笑顔でやっていける自信が当時の私にはありませんでした。

その場で役所の方に、保育園での出来事を話しこのままだと登園出来なくなるかもしれないと事情を話しました。担当の方はいったん確認の為に席を立ち、戻ってこられてから「希望される地域の空き状況を確認してきました。2つ保育園のがありましたが、1つはフルタイム勤務が条件ですので合いません。もう1つは条件が合いましたので、あとは受入可能か保育園側の判断になりますが問い合わせましょうか」

わがままを言ったとは思いますが、希望を受け入れて頂いた事に感謝伝え、さっそく保育園に面談に行くことになりました。

紹介された保育園に話を聞きに行く

早速紹介された保育園へ。昔からある保育園で田んぼに囲まれたのどかな雰囲気。園長先生が時間を取ってくださり、お話を聞かせていただくことになりました。平日の保育中の時間に子ども達も連れて行ったのですが、園の先生や子ども達は明るくとても活発で私たち親子にみんな話しかけてくれます。前の保育園では勝手に教室から出たりしたら怒られていたので私はびっくり!結局、園長先生と話を聞いてる間、飽きてきてしまった子どもたちは保育中の子ども達と一緒に遊ばせてもらいました。

そして退園

退園の理由は引っ越しとだけお伝えしたのですが、担任の先生からは最後まで「給食担当に確認しましたが、ごはんの量は最低でも一食〇g食べさせないと成長に影響がありますので今後も量るようにお願いします。」とお話しされてさよならしました。こちらも最低限の感謝を伝え退園しました。

子ども達にもお友達ができたり私自身も仲良くしてくれるママ友が出来たりと良い事もたくさんあったけど、後ろ髪引かれる思いはあまりなく、新しい保育園に転入できることに安堵しました。

新しい保育園に無事入園

新しい保育園には仕事の都合で初日から丸1日預けなくてはならず、ご飯・おやつが食べれるか、お昼寝できるか、とにかく心配で登園しました。けれど玄関に着いたとき、担任の先生と一緒にたくさん子どもたちが出迎えてくれたのです。お友達の出迎えに喜んで私から上手に離れていくわが子。先生からも「安心してお仕事向かわれてください。」とお話をもらい、お互い笑顔で別れることが出来ました。呼び出しがあるわけでもなく、夕方お迎えに行くと園庭で走り回って遊んでいてホッとしました。こうして無事に転園することが出来、新しい保育園での生活が始まりました。

まとめ

保育園が合わずに転園をした体験談をお話させていただきました。どちらの保育園が良い・悪いという事ではなく、それぞれが合う・合わないというだけで私の考え方が園の方針とは違ったというだけの事です。決して転園前の保育園を否定する気持ちはありませんし、良い思い出もたくさんありました。

転園してからもそれはそれで色々あったし、行きたくないと玄関で泣きつかれた事も何回もあります。ですがあのまま悩みながら登園させるよりも、のびのびとした保育園の方針の中で就学前の成長期を過ごせたのは親子ともに良かったと今振り返っても思うところです。

保育園の管轄は自治体なので転園できる条件は様々だと思いますが、保育園や幼稚園が合わずに悩んでいる保護者の方がいたら、担任の先生に限らず他の先生や園長先生に話してみても良いですし、自治体や相談機関に問い合わせてみてください。少し勇気がいるかもしれませんが、まずは声をあげる事が大事だと思います。保育園が合わずに悩まれている方の参考になりますように。

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