不登校だった長男が進級し、変わらず教室には入れないままですが、別室教室へ付き添い登校を続けています。
付き添い登校を実際に行ってみての良い点、大変な点をまとめました。
付き添い登校ってどんなことをするの?
「付き添い登校」とは、さまざまな理由で不登校になったお子さんが登校を再開するときに不安がないよう保護者が一緒に学校へ行って支援する方法です。
具体的には親が子供と一緒に教室に入り、授業を受けることがあります。
この方法には良い点もありますが、大変な面もあります。
付き添い登校の良い点
出席になる
付き添うことで学校へ行けるのであれば出席になります。
長男の学校では付き添い登校でも先生とあいさつをするだけでも、先生と顔を合わせるだけで「出席」扱いになっていました。
子供が安心する
子供は保護者と一緒に学校に行く事で安心し、学校への不安を和らげることができます。また、お子さんにとっても保護者の方が付き添ってくれることで、信頼関係がより深くなります。
昼夜逆転を防げる
不登校になると朝なかなか起きられず、夜中まで起きていて昼夜逆転になりがちです。付き添い登校することで生活リズムが整い、昼夜逆転を防ぐことができます。
長男も完全不登校の時期は昼夜逆転していました。お昼まで寝て夜中は眠れずゲームばかりの日々でしたが、進級をきっかけに始めた付き添い登校から少しずつ朝起きれるように生活リズムを整えて今では7時〜8時の間に起きれるようになりました。
付き添い登校大変な点
親の負担が大きい
1番大変なのは、親の時間のやりくりだと思います。仕事があるのはもちろんですが、他の子供達の都合や自分の用事などもあり、毎日ずっと付きっきりで付き添い登校に時間を合わせるのはかなり大変だと思います。
経済的困難
お子さんが教室内まで付き添いが必要で保護者がフルタイムで仕事をしていた場合、遅刻や欠勤をせざる負えなくなり、結果として収入減になってしまうことがあります。
精神的負担
付き添い登校を始めて学校への不安が少なくなり、順調に学校へ1人で行けるようになれば短期間で教室へ再登校できることがあるかもしれません。
ですが、大半は付き添い登校をいつまで続けるのか先は見えないことで疲弊し精神的負担となりやすいです。
今も付き添い登校を続けていますが、1人ではもちろんですがまだ教室へも入れていません。まだまだ先は見えずにいます。
保護者の昼食はどうする
保護者が1日付き添って登校をする場合、保護者には給食の提供はありませんので昼食を持参しなくてはいけません。他生徒への配慮(アレルギー等)から昼食持参を断られる学校など、学校長の判断や許可が必要な場合があります。
長男はまだ短時間の付き添いだけですので給食は食べていません。進級してから給食は止めていますが、給食再開したら保護者も持参した昼食を食べて良いと学校長の許可は得ています。
付き添い登校〜我が家の経験談〜
朝生徒が登校する前に登校
学校内で他生徒とすれ違ったり、会ったりするのができなくなってしまった長男。生徒玄関から入るのは難しいので職員玄関から出入りをしています。
担任のはからいで生徒玄関が開く前でも教職員玄関からの出入りを許可していただけました。
教職員玄関には長男と私のうち履きを置かせてもらっています。他生徒も生徒玄関から入るのが難しい子は内履きを置いています。
担任と顔を合わせて早退
朝学活前後の時間に担任が顔を出してくれて、連絡事項やプリントを受け取り、読書や自主学習などをします。
1日学校で過ごす事が出来ないので1、2時間で早退します。
付き添い登校最初の頃は、先生が来ると机の下に隠れて涙する場面もありました。時間も15分してすぐ帰っていましたし、プリントや自主学習などは付き添い登校をつづけて2か月たったころから少しずつできるようになってきました。
その後母は出勤
付き添い登校を始めてから出勤時間に間に合う事はほとんどなくなり毎日遅刻しています。
学校側にも勤務時間や繁忙期を伝え、「長男が帰ると決めた時間」を基本に付き添いますが、仕事上無理な時は
「今日は私の勤務で付き添いは無理なので欠席します」と伝えております。
職場の上司や同僚にも事情を話しており、業務に支障がでないよう遅刻した分は残業したりと迷惑をかけないよう努めてはいますが、毎日遅刻しながら出勤するだけでも辛いものがありま。。
まとめ
付き添い登校を始めてみて、長男にとっては学校と少しでも関わることが出来るようになり学校内で過ごす時間も増え、別室で勉強も取り掛かるようになりました。
長男自身も昼夜逆転せず、生活リズムが整っております。
長男にとっては良い点が多いのですが、保護者の仕事や体力・精神面などを考えると付き添い登校をこのまま続けているのか不安にもなります。
実際に付き添い登校を続けてみて、保護者1人だけに負担が行かないよう家族や職場の理解が大いに必要と感じます。
付き添い登校がストレスになったり辛いものとならないよう、お子さんの気持ちを尊重しながら家族や学校と良く話し合い付き添い登校を無理なく続けてください。お子さんの回復のステップアップとなりますように。