不登校になると給食を食べる事ができず、保護者が昼食を作ったり買ったりしていると思います。食べていない給食費を払い続けながら、別に昼食を準備するのは経済的な負担が大きくなると思います。
では不登校中の給食費の支払いは止めることができるのでしょうか
結論からいうと、給食費の支払いは手続きをすれば停止できます。
この記事では、不登校中の給食費の支払いについて悩んでいる保護者様のために、給食費について説明をします。
実際に不登校になった時に我が家で取った対応も載せていますのでぜひ参考にしてみてください。
給食費はいくらかかるの?
わが家の居住する県の給食費の1ヶ月平均では小学生は5,008円、中学生は5,819円でした。
物価高騰にともない年々少しずつではありますが給食費は増加の傾向にあります。
子どもたちの通う小学校の給食費は1食260円、中学校は300円(令和5年)になります。給食費は、すべて食材料費に使用し、人件費・設備費・水道代・光熱費は公費負担となるようでした。
給食を食べていないのに給食費を払い続けていると、給食費とは別に自宅での昼食代・光熱費などかかるお金が増えてきます。

家にいる事で光熱費など余計にかかるお金もあるので給食を食べずにいるのであれば払いたくないですよね!給食費って止められるのでしょうか?
給食は止められる?返金はできる?
給食を止めることはできる
不登校などの長期欠席で給食を食べない時に、給食費を払わず給食を止めることはできます。
ただし、それぞれの自治体でのルールがありますので確認をしてみてください。
ですが、同じ自治体でも学校が違うだけで給食を止めることができた、できないを良く聞きます。
これは給食を止める事はできるのですが、担任の判断が大きいのではないかと思っています。
担任によっては給食を止めてしまうのは学校との繋がりがなくなり、本人の為にならずに可哀想、止めることはすぐ出来るんだからもう少し考えてみてくださいなど給食を止めることを引きとめられる場合もあります。
担任の話だけでは納得がいかない時は、学年主任や養護教諭に相談してみるなど、他の先生の意見も聞いてみてください。



わが家も給食だけ食べに来ても良いですよ。と最初はすぐに停止してくれませんでした。
給食費の返金
わが家の地域の自治体のルールでは
連続6日以上の欠食の場合に、届出日の翌々給食実施日から日割りで返金が可能です。その際は、お申し出ください。(連続5日以内の欠食については、返金は行いません。)
とありました。学級閉鎖などで給食費の返金があったことはありましたが、その時は学校側で金額の調整をしてくれていたので、不登校などの長期欠席の場合での返金があるということは知りませんでした。



給食費の返金が可能だったことを知ったのはだいぶ後からでしたので返金はしませんでした。その当時は給食費の事まで頭が回らず、学校側も教えてはくれなかったのでそのまま払っていました。
給食を止めますか?と学校から提案してくる事はあまりない
学校側から「給食を止めますか?」と提案をしてくださるということは、「今後も不登校が続くのですね」と聞いているようなものです。学校としては少しでも学校へ来てもらいたいと思っているのでなかなか提案しづらいところだと思います。
学校側から給食停止の話を受けて、「金銭的に助かる」と受け取る保護者もいれば「学校からこれからも不登校が続くと思われているのか」と見放されたように受け取る保護者もいると思います。



不登校となった中1の時は食べなくても払い続けていました。2年生に進級して数か月後に担任から給食停止の提案をしてくれました
もしも給食停止を考えているのであれば学校からの提案を待つより、保護者から話を出してみましょう。
まずは担任の先生や養護教諭でも話を聞いてくれます。
給食再開はすぐできるのか
給食の提供方法により異なる
不登校から少しずつ登校できる日が増えてきた
校内に給食室があったり、共同調理場で複数の学校分の給食を調理し配送するなどして「生徒が給食を食缶から配膳する方法」
「弁当箱形式で提供するランチボックス方式」



長男が通う中学校は給食室があり食缶方式の提供でした。当日急に「食べたい」と言えば配膳でどうにでもなりますのでとのお話でした。コロッケなどの1品料理も欠席者の分があったりしますので恐らくは大丈夫ですとのことでした。
ランチボックスだと、献立をみて予約をしたりお弁当にしたりと選ぶことが出来るのでその点は不登校のお子さんにはとてもメリットがあるように思います。
付き添い登校している保護者の給食は
保護者が1日付き添い登校をする場合、保護者には給食の提供はありません。ですので昼食を持参しなくてはいけません。他生徒への配慮(アレルギー等)から昼食持参を断られる学校など、学校長の判断や許可が必要な場合があります。
付き添い登校は様々な負担が保護者にかかりますが、その中には保護者の給食はどうするのかという問題も見過ごされがちです。単純に学校内で持ち込んだ昼食を食べても良いという事だけではなく、コンビニなど市販品は他生徒への目もあるので配慮を求められたりと昼食の準備の手間の問題や、他生徒が楽しく給食を食べている様子などは不登校のお子さんを持つ保護者の方にとってはお子さんと比べてしまい、気持ちの中でも折り合いがつかなくなったりします。
付き添い登校で保護者が昼食をとりたいのであればまずは担任を通して学校長の判断を仰ぎましょう。
わが家はこうして給食費を止めました
給食費を止めたのは数ヶ月後
不登校になって数ヶ月の間は給食費の事など頭には全くありませんでした。
学校行けなくなっていき、元気をなくしている息子をどうしようかと悩む日々で給食の事など思いもつかなかったのです。
学校を2ヶ月近く休み、この先も恐らく休みますと伝えていた頃、学校から給食費の話を最初に出してくれたのは養護教諭からでした。
なぜ担任からではなかったかというと、担任と合わなかった事が不登校の一因となったこともあり信頼を置いていなかったので何かあれば養護教諭に相談をしていたからです。
養護教諭からは
当日すぐには止められないので3日ほどかかるけど給食は止める事ができる
との事でした。
給食を止めている間に、少しずつ登校することができるようになってその日急に「今日は午後も居れそうだから給食が食べたい」となったら、ご飯や汁物など食缶からの提供であれば当日でも食べる事は可能です。(給食はいつも残飯が出るので全然食べれますとのお言葉でした)牛乳や一品物のおかずは難しいかもしれません。欠席の生徒の分も出るかもしれないので、できる限りの対応はできますとのお話しでした。
ちょうど時期的に年度末だったこともあり次年度へ進級時の話し合いの時に、給食を止める話も出て4月から給食を停止する事になりました。
給食費以外の支払いは
給食費以外の支払いについて
少額だけど毎月同じ額が継続的に引き落されており、何だろうと調べてみると卒業アルバムの積立金でした。
その他、ワークや家庭科や技術で使用する教材はその都度購入の有無を聞かれておりました。
修学旅行のお金は不登校になる前に一括で支払いを済ませておりました。現時点では修学旅行に行ける見込みはあまりなく、事前キャンセルになるかもしれません。
まとめ
大事なお子さんが不登校になってしまうと、まずはお子さんの心身の健康を考えると同時に、この先どう学校と関わっていけば良いのか、勉強が遅れてしまうのではないか、高校やその先社会へ出て自立することができるのか様々な不安が押し寄せると思います。
様々な悩みや問題を抱えた中で、給食費の支払いの事まで頭が回らず、数ヶ月食べてもいない給食費を払っていたのが現実でした。
今後給食を止めても良いのか、一番にお子さんの気持ちを尊重しつつ保護者と学校側で良く話し合って結論を決めて貰いたいと思います。