中学1年生で不登校になったわが子。2年生に進級しても不登校は変わらず、ゲーム時間は増えるばかり。今現在も教室には入れていません。
ですが、担任が変わり少しずつ変化が見られて来ました。一進一退しながら前に進めるようになってきている様子をまとめています。
この記事は中1男子不登校のきっかけ①からの続きになります。
ご覧いただいていない方はぜひこちらの記事からお読みください。
春休み中
学校と相談
春休みを前に完全不登校となりすっかり元気を無くしてしまった長男。
とにかく今は休息が大事と思い、焦る気持ちは持ちながらも見守る事にしました。
学校からは進級にあたり、教室にある荷物を取りに来てもらいたいと連絡を受けていたので、その際に担任、養護教諭、教頭先生と話をする機会を設けてもらいました。
その時にははっきりと担任の声掛けが余計に辛かった事を伝え、来年度は担任は変えてもらいたいと伝えました。
児童精神科を受診した事や現在の家庭での様子をお話し、新学期からも気持ちが辛いままであれば休ませるつもりであることを話しました。
その他にこちらからの要望を何点かお伝えしました。
・給食はしばらく止めてもらいたい
⇒可能です。また登校再開できるようになるまでは止めることに。ただ、登校できるようになって当日急に給食が食べたいとなるとなかなか難しい。ご飯や汁物であれば提供できるが、おかずなどの一品ものは難しい事を了承していただきたい。
・新学期前に新担任に会うことは出来るか
⇒出来ない。始業式に担任は発表されるので、その後に面談することは出来る
・通信制や通学制のフリースクールを受講することで学校出席扱いになるか
⇒あくまで学校長判断となるのだが、今現在そのような対応で出席扱いになった前例がないのでおそらくは無理だと思う
・しばらく休みが続いているが毎日同じ欠席の電話連絡は必要か
⇒学校との繋がりは何かしらあった方が良いので負担でなければ電話、または欠席メールを入れてもらいたい
出席しないことで、成績や進路などにどのような影響があるのかなどをお聞きしました。
特に進路に関しては先生方それぞれの認識があるように感じました。
不登校の長男の様子
不登校となったばかりの頃は元気がなく、休んでいても何をするわけでもなくただ時間が過ぎているようでした。春休みに入ると学校自体がお休みという事もあり、下の子達も一緒にお休みだったので落ち込む様子もあまりなく過ごせていました。時々兄弟ゲンカや親からの何気ない一言など周りからしてみたらささいな事で泣きのスイッチが入ることもありました。その時には手も付けられないくらい大泣き、「もうずっと1人が良い、みんな僕の事なんて嫌いなんだ」と否定的な発言が見られました。その都度否定せずにありのままの気持ちを吐き出させて、受け止めて見守る。その後気持ちが落ち着いた時に再度話を聞いてそんなつもりはなかったんだよ、みんなあなたの事が大切で大好きなんだよと話すようにしていました。
下の子たちの様子
「にいにはなんでずっと学校休んでるの?」
下の子達もお兄ちゃんはなぜ学校に行かないのか?という疑問と学校に行かないのはずるいじゃない!という気持ちが湧いていた頃です。下の子達には「にいには【心の風邪】をひいちゃったからしばらく学校はお休みするんだよ」と話してました。急に泣き出したり怒ったり何かいつもの優しいにいにと違う様子を感じとっていたのか【心の風邪】という言葉に納得してくれた様子でした。
春休みなので子供達が一緒にいる時間が長く、どうしてもケンカや言い合いになりやすいのですが、ささいな言葉にお兄ちゃんが急に大泣きしたり、閉じこもってしまう場面も見られました。
特に年の近い妹は自分がかけた何気ない言葉で傷つけて泣かせてしまった。と泣いてしまう事がありました。
「にいには心の風邪をひいているから傷つきやすいだけだよ、何も誰も悪くないからね、気持ちが落ち着けば大丈夫だからね」
長男の事も気にしながら下の子達の気持ちにも寄り添いながら話をしていると、小さいながらそれぞれが長男の事を理解し始め、お互いの気持ちが分かり合えるようになっていきました。
2年生新学期
新しいクラス
4月に入りクラス発表がありました。今はiPadで発表です。
仲良くしてくれていた友達と一緒のクラスになっていました。不登校の始まりの頃に学校から仲良しの友達の名前を聞かれていて、伝えた子は一緒のクラスになっていました。恐らくですが配慮して頂けたようです。
私自身もクラスの様子を聞いたり、息子の様子を話している保護者の方と同じクラスになれて安堵しました。
新学期・新しい担任
登校はせずに私だけ夕方学校へ。新しい担任の先生は1年生の時、隣のクラスで学年主任の先生でした。長男が1学年の頃から頼りにしていた先生でした。
学校からはクラス発表を確認したか、反応はどんなだったか、春休み中の様子などを聞かれました。
私自身も息子の事や今後の事をあれこれと話をさせてもらい、担任の「まずは彼の気持ちが1番大事」という言葉にとても救われました。息子の気持ちを尊重して理解しようとしてくれている、それだけでもとても嬉しく、私自身も登校再開を前向きに考えれそうでした。
帰宅後、新しい担任の先生を伝えると「うん」とだけ話してくれました。ですが少し微笑んで嬉しい様子。
担任が変わって少し安心したのか、この後長男は学校へまた足を運ぶことができるのです。
いざ久しぶりの学校へ
実に2ヶ月ぶりの登校は入学式でした。
朝からは行けなかったのですが、本人が「ママとなら行ってみる」という言葉を信じて夕方に一緒に担任の先生に会いに行きました。ですが車中も落ち着きなく、ふさぎ込んでいる様子。このまま引き返した方がいいのか悩みながら学校へ着きました。
すでに入学式は終わっており、校内も静まり返っており生徒は誰も居ない様子でした。
適応教室に入りさらに固い表情でしたが、担任が来るなり机の下に隠れて大泣きしてしまいました。隠れるまでは予想しておらず少々私は面食らっておりましたが、担任は無理に引き出そうとせずに
「そのまま話聞いてなー」と話を続けてくれています。
自宅で今後どうしていきたいか事前に長男と話していたので、担任と話をすり合わせて行きます。
・お友達には会いたくない、生徒玄関から入るのは難しい
⇒職員玄関を利用することに。内ばきも職員下駄箱脇に置かせてもらう事に。職員玄関から1番近くに保健室と適応教室があるので顔を合わせることはかなり少なくなるはず。
・1人では登校は不安。ママと一緒であれば行ける気がする
⇒まずは教室へ入らず別室教室へ付き添い登校を試してみる事に。
・給食は食べたいけど、別室教室までクラスの子に運んでもらうのが申し訳ないから食べられない
⇒前担任は「別室教室で給食を食べることは可能だが、配膳は教室まで取りに来てもらいたい。教師が適応教室へ給食を運ぶ事は出来ない、教室に入れなければクラスの子が届けるか、途中の階段まで取りに来てほしい」と言われていましたが、新担任は「給食私が運ぶよ」と即答。
この対応にはびっくりしました。前担任とのやりとりも説明して、それでも先生に運んでもらえるのか聞きましたが「それで彼が給食食べれるんだったら運ぶよ。食べ始めるのが遅くなるかもしれないけどそれは勘弁な」とこちらの希望を快諾してくれました。これにはもう感謝感謝でした。
あぁ前担任でなかったら、もしかしたら息子はここまで落ち込むことはなかったかもしれない、せめて好きな給食は適応教室で食べれていたかもしれない、と思うと悔しい気持ちでした。
そして話しが終わると担任が「今生徒誰も居ないから教室に入ってみるか?」と声をかけてくれました。
突然の話に少し躊躇するも小さくうなずく息子。久しぶりに教室へ向かいました。私もまさか教室に行けるとは思ってもおらず、緊張しながら教室へ向かいました。
教室に入ると隠れながらも顔をあげ、周りをそっと見渡す息子。そこにはちゃんと息子の机があり、名前があり、教室にちゃんと居場所ある事を教えてくれました。とても胸が熱くなりました。
そんな風に思った新担任との顔合わせでした。
まとめ
今現在も教室には入れずに、適応教室へ付き添い登校を1時間だけしています。毎朝担任は5分でも適応教室に顔を出してくれて私と息子と対話する時間を作ってくださっています。児童精神科への受診も継続しており、スクールカウンセラーの先生や不登校児向けの体験教室などに参加したりと、親子で色々な方に関わりながら試行錯誤している毎日です。
この記事は不登校となっている息子と私の現在の事をお伝えしております。随時更新していこうと思っておりますので宜しければまたご覧ください。